不安定な世界で企業が(ストレージへの) 投資をリスクヘッジする方法
企業にとって、ロックダウンは常にある恐怖です。特定のベンダーに企業全体を預け、そのベンダーが顧客自身では運用できないことを認識した時、ベンダーの良心に頼るしかない状況など誰一人望んでいません。では、どのようにして適切なストレージ戦略を構築しますか。ストレージ戦略は、主要な企業戦略に沿うものでなければなりません。そして以下の理由から、貴社はオープンソースを戦略に取り入れるべきです。
- 「会社に賭ける」行為は危険です。複数のストレージベンダーを確保しましょう。
ベンダー1 社の短期的または中期的な価格戦略を企業全体で採用し、プロセス運用を簡略化する方法は確かに魅力的です。ストレージツールとプロセスがセットになっていれば物事はより簡単になるため、特にクラウドでは魅力的に思えるでしょう。しかし、「オールイン」を採用することは、ストレージ予算を使ってポーカーをプレーし、後にベンダーパートナーが値上げを要求しないよう賭けるようなものです。
- クラウド競争に注目 – 勝敗は決まっていません。
現在、Amazon がMicrosoft Azure およびGoogle Compute を抑えてリードしているのは明白です。それでも、Amazon が今日ではなく未来の利益のために「長い試合」をプレーしていることを、誰もが理解しています。そうすると、緊急避難計画が必須となるため、多くの場合(AWS を導入していたとしても) Azure またはGoogle Compute の選択肢を捨ててはいません。ただし、これには料金が伴い、料金には複雑な運用が伴います。ストレージまわりの料金は特に上昇傾向にあり、新しい料金決定モデルは所有するデータ量ではなく、有線でのデータ移動量で決定されます。
- ロックダウン回避を目的としたスキルの維持と拡大。
少数のサプライヤーに標準化して複雑さを軽減することは魅力的なアプローチです。メリットとしては簡便性が挙げられます。ストレージへのアプローチ方法が1 種類であれば、スタッフの研修も簡単です。商用ベンダーは、ほぼ間違いなくこう言うでしょう。クラウドシナリオでは一部のサプライヤーが不要となり、御社はお客様へサービスを提供するという「コアビジネス」に集中できます、と。しかし、運用に悪影響を及ぼすことなくAWS からAzure に移行する方法や、データ返送コストを知らない場合、また移行時のデータ保存場所がない場合、ロックダウンが発生します。#1 をご覧ください。
- オープンソースのSoftware-Defined ストレージを使用する – または追加コストを支払う。
クラウドまたは商用ソフトウェアのみを使用する場合、ソフトウェアとハードウェアのコストは必要以上に高くなります。これは単純な事実です。オープンソースを利用すると、コモディティハードウェアに移行して、商用ソフトウェアコストを節約できます。商用ストレージベンダーは、スキルを持った人材、コンサルタント、サポートを手配するコストとして、節約分のコストが再発生すると言うでしょう。しかし、スキルのある人材がいないとすれば、クラウドプロバイダーの切り替えや、利用するベンダーの選択はどのように行うのでしょうか。答えは、高額なコンサルタントの雇用です。このような販売アプローチは、どこか不誠実な印象を受けます。
※このブログはHow enterprises hedge their (storage) bets in an uncertain worldの抄訳です。
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