成長に伴う痛み=今日のデータストレージ

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尋ねる相手によって答えは違うものの、デジタルデータは20%、30%、あるいは40%の年間成長率(CAGR)で成長しています。しかし、あなたがIT部門に所属しているのでしたら、現状は分かり切ったことですので、テクノロジーアナリストに聞くまでもないでしょう。私たちは今、爆発的なデータの増加を経験しています。そして、それはほとんどの場合において良いことだと言えます。

オンライン上のやりとりでは毎日多くのデータが産み出されるため、企業はより多くのデータを格納する必要があります。今、私たちはこれまでになかった種類のデータを収集するInternet of Things(IoT)システムを手にしました。そして、テキストの代わりにビデオを多用していることもデータが爆発的に増加する一因です。

航空機は、IoTによって変革されている技術の一例です。エアバスA350は、約6,000個のセンサーを装備し、1日2.5TBのデータを生成しますが、最新のエアバスモデルでは少なくともその3倍のデータが生成されます。[1]

Forrester Researchのリチャード・フィチェラ(Richard Fichera)氏は、データ爆発を引き起こす最大の要因についてのSUSEのビデオの中で、より多くのデータを格納する必要が生じているのは、誰しもがそれを消去したくないと考えているためだと述べています。消費者はスマートフォンで撮影したすべての画像を永遠に保存したいと考えています。2017年には15億個の新しいスマートフォンが販売されましたので、1ユーザが1年に2GB保存すると、ギガバイトの数十億倍のストレージが必要になります。[2]

そしてそれは単に消費者側だけの問題ではありません。企業がオンラインやSNSで消費者と交流するにつれて、企業が保存する必要があるデータも増加します。企業側にも、これをすべて保持したいという強い理由があります。すなわち、過去のデータから重要な行動を識別することで、古いデータを実践的な情報へと生まれ変わらせることができる分析システムを持つようになったためです。

つまり、データそのものに価値があるので、より多くのデータを格納することが求められるようになったのです。しかし、実は保管することは容易なことではありません。

一つには、今日においてデータの保存はハイリスクハイリターンだといえます。データコンプライアンスと保護の両方が課題になっています。米国政府は、ここ10年間で、サーベンス・オクスリー(SOX)法、および医療保険の相互運用性と説明責任に関する法令(HIPAA)を制定しました、そして最近では、EUの一般データ保護規制(GDPR)により、組織がいつ、どこで、どれだけのデータを保存すべきかを規定しています。銀行業界に関するバーゼルⅢのガイドラインのような業界規制の枠組みも、課題に加わります。

データを保護すること自体は、特に新たな課題ではありませんが、ほとんどのケースで、以前よりもはるかに重大な課題になっています。すべての従業員が物理的な企業ネットワーク上でつながっている時代は終わりました。これはアクセス制御がより困難になっていることを意味します。同時に、広く知られた侵害により、盗まれたデータが高い価値をもつことが世界中に示されました。

このほかにも多くの点で、従来のストレージシステムでは現状に追従することができません。オンプレミスのハードウェアベースのストレージはコスト高で管理が難しいですが、さらに重要なことは、今日必要とされる急速な容量の拡張に対応できないことです。パブリッククラウドのストレージは1つの解決策ですが、導入当初は安くて済むものの、コンプライアンスの問題はもちろん、サービスの階層化とアクセスのコストも考慮すると万人の解決策とは言えません。

おそらく最悪の場合、データ保存の価格がGB単位で上がっていくと、手頃な価格で拡張するシステムは見当たらないかもしれません。この問題を解決するには、エンタープライズストレージにまったく新しい方法を取り入れる必要があります。

データの爆発的増加のさまざまな側面を探るために、今後数週間のうちに、このサイトに多くの投稿記事が掲載される予定です。少しだけ予告をしましょう。今日のデータ爆発への解決策があります。それが、ソフトウェア定義型ストレージ(SDS)です。SUSEによって、ソフトウェア定義型ソリューションを簡単かつ手頃な価格で実装することができます。データ爆発は有益なことです。今後、その理由をご紹介しますので、ご期待ください。

※このブログは、Growing Pains: Data Storage Todayの抄訳です。

 

 

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