SUSE Manager: 機能拡張の旅
昨年、SUSEはSUSE Manager 4.3を発表しました。 SUSE Manager Proxyをコンテナのセットとして実装できるように、初めてソリューションをリエンジニアリングしパワーアップしての発売となりました。 また、拡張性を高めるために、ハブアーキテクチャとレポート機能も改善されています。 クライアントの自動化は、saltバンドルを導入することで大きな後押しを受けました。saltはSUSE Managerの自動化タスクの大半を提供します。saltバンドルの提供は、Pythonの依存関係やクライアントがSUSE Managerサーバと通信するために必要なものをすべて含む、統合された単一のバイナリパッケージがあることを意味します。 これにより、エージェントのデプロイが非常に簡単になり、保守も容易になります。 ローンチについてはこちらで、またsaltバンドルについてはこちらで詳しく説明しています。
SUSE Managerは、システムの安全性とコンプライアンスを維持するために必要なソリューションで、他にはない価値をご提供します。
新機能について
SUSEエンジニアリングは、約5週間ごとにSUSE Managerのマイナーリリースを発表しています。お客様にとって意味するところは、私どもが製品をより良く、より使いやすくするために常に革新していることであり、そして今日、4.3.4、つまり4.3以来4度目のリリースを迎えました。
SUSE Managerは、これまでも複数のLinuxディストリビューションを管理することが可能でしたし、 実際、まだSUSE Linuxを導入していないお客様でも、SUSE Managerのパワーと適応性の高さから、お客様が運用中のすべてのLinuxインストールベースの管理ソリューションとしてSUSE Managerを選んでいる方もいらっしゃいます!
この最新のマイナーリリースでは、SUSE Managerの範囲を拡大しています。RHEL 9、SUSE Liberty Linux 9、Rocky Linux 9、Alma Linux 9、Oracle Linux 9をサポートするようになりました。 さらに、SUSE Manager 4.3.4ではSUSE Linux Enterprise Microクライアントをフルサポートします。そしてこれらは、SUSE Managerがすでにサポートしていた15以上のディストロに追加されたものです。 SUSE Managerは、単一のコンソールから、どこでも、まったく同じ方法で、これらすべての異種ディストロをサポートする唯一の管理ツールです。私たちは、”Any Linux, anywhere, at any scale (どのLinuxでも、どこでも、どの規模でも)”を目標としています。
さらに、SUSE Managerは、モニタリング、ユーザビリティ、およびセキュリティに関連するいくつかの改良が施され、より強力でユーザフレンドリーなシステム管理ツールになりました。 今回のアップデートでは、SUSEのサブスクリプションが近いうちに期限切れとなる場合、またはすでに期限切れとなっている場合に通知されるようになり、ユーザーのコンプライアンスを支援することができます。SUSE Managerは、このアラートを概要ページに表示し、通知タブの下に通知致します。
これらのアップデートの詳細については、こちらのドキュメントとリリースノートを参照してください。
一番の魅力は これらのアップデートと機能拡張をすべて入手するには、SUSE Manager Server 4.1、4.2、または4.3から単純なインプレースアップデートを実行するだけ、ということです。
更にアップデートされます!
SUSE Managerを長くご覧になっている方は、SUSE Linux Enterprise Serverの新しいService Packとともに、毎年メジャーリリースを発表していることをご存じでしょう。 しかし、今年は少し趣向を変えています。
今後数ヶ月の間に、SLE 15 SP5と一緒に新バージョンを発表する予定ですが、これはメジャーリリースではありません。
マイナーリリースにおいても以下のような革新的な新機能を引き続きお届けする予定です:
- SUSE Managerは、3のメンテナンスアップデートごとに、予定されている新機能を着実に盛り込んでいく予定です。
- 今後数ヶ月で発売するバージョンは、SLE 15 SP5をサポートします。
- 新しいバージョンへのアップデートは、インプレースマイグレーションになります。こちらのドキュメントに従うだけの簡単なものです。
- SUSE Manager 4.3は、サポートされるライフサイクルが長くなる予定です。つまり、2025年6月まで、SUSEの優秀なテクニカルサポートチームにアクセスし続けることができます。
SUSEエンジニアリングにとっても、これは良いニュースです。 私たちは今後1年間、SUSE Managerの大幅な変更に取り組んでいく予定です。 実際、お客様のビジネスは変化しており、SUSE Managerもお客様とともに変化していきたいと考えています。
ご期待ください!
Related Articles
12月 15th, 2023
アダプティブLinuxプラットフォームでLinuxディストリビューションに革命を起こす
2月 15th, 2023
ランサムウェアの攻撃 – パート3、コンテナセキュリティ
1月 19th, 2024