IBM Power SystemsユーザがSUSE Linux Enterprise Server 15について知っておくべきこと
SUSE Linux Enterprise Server 15が正式にリリースされたことはご存知だと思います。この最新バージョンは、従来のITインフラストラクチャとソフトウェア定義型インフラストラクチャ(SDI)を連携して運用できるように設計されています。もし6月25日の発表を見逃された場合は、ブログ「SUSE、従来型とソフトウェア定義型のインフラストラクチャを連携するマルチモーダルOSを発表」をご覧ください。2つのSUSE Linux Enterprise Server 15ディストリビューション、すなわちSUSE Linux Enterprise Server for POWERとSUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsには、IBM Power Systemsユーザが知っておくべき機能拡張があります。
異なるLinuxディストリビューションを使用している方のために説明すると、SUSE Linux Enterprise Server for POWERは、POWER8およびPOWER9プロセッサーベースシステムに最適化したエンタープライズグレードの製品です。実際、これは互換モードではなくPOWER9ベースモードで実行できる最初のLinuxとなります。POWERプロセッサに最適化されていると言っても、完全に別のディストリビューションというわけではありません。すべてのSUSE Linux Enterprise Server製品は共通のコードベースで構築されており、各製品には固有のハードウェアプラットフォームとソリューションをサポートする独自の機能があります。
SUSE Linux Enterprise Server for POWER 15の場合は、パフォーマンスの向上と共有リソースの柔軟性の向上に重点を置いています。アプリケーション開発者は、POWER9のトレースツールのサポート、現在のGCCのチューニングとサポートにより、パフォーマンスと診断機能を向上させることができます。また、このリリースではテクニカル・プレビューとして、IBM PowerVMでSR-IOV IBM vNIC共有アダプターをサポートしています。この機能がIBMによって完全にサポートされると、システムのI/Oパフォーマンスを向上させ、CPU負荷を軽減し、サービス品質を向上させることができます。
SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications 15については、私のブログ「近日発表 :SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications 15がやってくる !」をご覧になり、最新情報を確認してください。ここではIBM Powerサーバ向けに特にサポートされている重要な機能をいくつか紹介したいと思います。SAP HANAの大規模データベースをサポートするために、仮想アドレス空間を512TBに拡張しました。これは、一部の企業が構築している巨大なSAPスケールアップシステムに対応し、メモリーの断片化により必要となる再起動の頻度を減らします。IBM Powerサーバ上で、Relax and Recover(ReaR)がサポートされるようになりました。これは、すでによく知られていると思われるAIX「mksysb」に類似した機能を備えたオープンソースのディザスタリカバリソリューションです。
あなたのIBM Powerサーバで、SUSE Linux Enterprise Server for POWER 15をトライアルしてみませんか?SUSE Linux Enterprise Server for POWER 15およびSUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications 15のダウンロードページはこちらです。
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※この記事はWhat IBM Power Systems users should know about SUSE Linux Enterprise Server 15の抄訳です。
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