free コマンドでメモリ空き容量を確認するときの注意点
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環境
SUSE Linux Enterprise 11
SUSE Linux Enterprise 12
概要
free コマンドでメモリ空き容量を確認するときの注意点
表示例)
# free
total | used | free | shared | buffers | cached | |
Mem: | 529289832 | 525413440 | 3876392 | 0 | 2665036 | 373272256 |
-/+ buffers/cache: | 149476148 | 379813684 | ||||
Swap: | 33559548 | 168 | 33559380 |
解決策
freeコマンドのMem行の"free"の値は、同行の"total"から"used"を引いた値になりますが、純粋なメモリ空き容量を示すものではありませんのでご注意ください。
これは、Mem行の"Used"の値が、メモリを再利用するために蓄積された"buffers"と"cached"の値を含んでいるからです。
そのため、実際のメモリ空き容量を確認したい場合、"buffers"と"cached"の値を含まない"-/+ buffers/cache"行の"free"値を確認します。
補足:
以下のupstreamからの修正により、利用可能なメモリ容量の推定値の算出が改善されました。
この修正は、SLES12 SP1以降で取り込まれ、/proc/meminfoの「MemAvailable」の値から利用可能なメモリ容量の推定値が確認可能となりました。
/proc/meminfo: provide estimated available memory
https://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/torvalds/linux.git/commit/?id=34e431b0ae398fc54ea69ff85ec700722c9da773
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- ドキュメント ID:00100006
- 作成年月日:04-MAR-15
- 修正年月日:18-OCT-19
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- SUSESUSE Linux Enterprise 11
SUSE Linux Enterprise 12
- SUSESUSE Linux Enterprise 11
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