サポートTID

free コマンドでメモリ空き容量を確認するときの注意点

このドキュメント (00100006) の最後に記載の 免責条項 に基づき提供されています。

環境

SUSE Linux Enterprise 11
SUSE Linux Enterprise 12

概要

free コマンドでメモリ空き容量を確認するときの注意点

表示例)

# free

  total used free shared buffers cached
Mem: 529289832 525413440 3876392 0 2665036 373272256
-/+ buffers/cache:   149476148 379813684      
Swap: 33559548 168 33559380      

 

解決策

freeコマンドのMem行の"free"の値は、同行の"total"から"used"を引いた値になりますが、純粋なメモリ空き容量を示すものではありませんのでご注意ください。
これは、Mem行の"Used"の値が、メモリを再利用するために蓄積された"buffers"と"cached"の値を含んでいるからです。
そのため、実際のメモリ空き容量を確認したい場合、"buffers"と"cached"の値を含まない"-/+ buffers/cache"行の"free"値を確認します。

補足:

以下のupstreamからの修正により、利用可能なメモリ容量の推定値の算出が改善されました。
この修正は、SLES12 SP1以降で取り込まれ、/proc/meminfoの「MemAvailable」の値から利用可能なメモリ容量の推定値が確認可能となりました。

/proc/meminfo: provide estimated available memory
https://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/torvalds/linux.git/commit/?id=34e431b0ae398fc54ea69ff85ec700722c9da773

免責条項

このサポート ナレッジベースは、NetIQ/Novell/SUSE顧客、および弊社製品およびそのソリューションに関心のあるパーティへ、情報やアイデアの取得およびそれらの知識を得る為の有効なツールを提供します。 本文書の商品性、および特定目的への適合性について、いかなる黙示の保証も否認し、排除します。

  • ドキュメント ID:00100006
  • 作成年月日:04-MAR-15
  • 修正年月日:18-OCT-19
    • SUSESUSE Linux Enterprise 11
      SUSE Linux Enterprise 12

このドキュメントはあなたの問題を解決しましたか? フィードバックを送る

tick icon

SUSEサポートフォーラム

経験豊富なシステムオペレーターへの質問を投稿したり、他のSUSEコミュニティのエキスパートと交流したりすることができます。

tick icon

サポートリソース

このガイドラインでは、SUSEサブスクリプション、Premium Support、教育機関向けプログラム、またはパートナープログラムで提供されるテクニカルサポートの活用方法について説明します。


SUSE Technical Support Handbook Update Advisories

tick icon

インシデントを開く

テクニカルサポートへのインシデントの報告、サブスクリプションの管理、パッチのダウンロード、ユーザーアクセスの管理を行うことができます。