01 2024年6月にCentOS 7のサポートが終了したら、サポートはどうなりますか?
当社は、CentOSコードに修正をバックポートします。これは、自社のソフトウェアに対して行っているのと同じ方法で、APIとアプリケーション・バイナリ・インターフェイス(ABI)の100%の互換性が維持されます。当社は何も壊さずに、ユーザーの脆弱性を修正しています。当社は何十年にもわたってこの方法を実施してきました。お客様のお力になれることを嬉しく思います。
02 SUSE Liberty Linuxにサポートを移行する際に、インフラストラクチャを変更する必要はありますか? また、ダウンタイムが発生しますか?
インフラストラクチャを変更する必要はないため、ダウンタイムが発生することはありません。Red Hatからパッチリポジトリを削除し、SUSEからチャネルをインストールするだけです。
03 SUSE Liberty Linuxを購入した場合、SUSE Linux Enterprise Server (SLES)への移行を実施する必要はありますか?
いいえ。ただし、SUSE Liberty Linuxでは、環境内でSLESを実行するかどうかを選択することが可能で、Linux環境を要件に適合させることができます。
04 Red HatのサポートからSUSE Liberty Linuxのサポートに変えると、アプリケーションの認定資格は取り消されますか?
SUSE Liberty Linuxは、アプリケーション・バイナリ・インターフェイス・レベルで、現在サポートおよび入手可能なRed Hat Enterprise Linux(「RHEL」)のバージョン、およびCentOSに完全に対応しています。RHEL上で動作するユーザースペースアプリケーションは、SUSE Liberty Linux上で同等のパフォーマンスと機能を発揮することが期待されます。それぞれのお客様の環境要因がOSとアプリケーションのパフォーマンスに影響するため、本番ワークロードを実行する前に、お客様のOS上で特定のアプリケーションを十分にテストすることをお勧めします。
SUSEは、SUSE Liberty Linux製品を自社のすべての製品と同等にサポートしており、さまざまなEnterprise Linuxワークロード間の移行と管理について、数十年にわたりサポートしてきました。
05 OpenELAとは何ですか? また、それによりEnterprise Linuxの未来はどのように保証されますか?
CIQ、Oracle、およびSUSEは、Enterprise Linux (EL)のソースコードをオープンかつ無料で提供することで、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)と互換性のあるディストリビューションの開発を促進することを目的に、業界団体のOpen Enterprise Linux Association (OpenELA)を創設しました。この団体の創設により、Enterprise Linuxの将来が保証されることになりました。単一の企業やベンダーの意思に縛られることがなくなったためです。創設メンバーは、OpenELAを通じてコミュニティにソースコード、ツール、システムを提供するために協働しています。詳細については、共同のプレスリリースを参照してください。
06 他の無料のLinux製品に移行するのではなく、CentOS向けのSUSE Liberty Linuxを選択する理由は何ですか?
他の無料のLinuxディストリビューションに移行するということは、まったく異なる環境に適応し、OSの管理に使用するrpm形式やスクリプトを放棄し、新しいスキルを習得する必要があることを意味します。アプリケーションの多くは、このような大きな変化をうまく乗り超えることができない可能性があります。また、まったく新しい環境を構築する必要があり、コストがかかるうえ、リスクが伴います。SUSE Liberty Linuxでは、そのまま継続することが可能で、何も変えずに現在の環境を使用していくことができます。加えて、30年以上にわたるオープンソースに関する専門知識、24時間365日体制、サポート組織、技術スタッフの層の厚さを備えたEnterprise Linuxのサポートを受けることができます。
07 CentOSユーザーとしてSUSE Liberty Linuxを購入した場合、カスタマーサポートを受けることはできますか?
SUSEは、お客様の状況に具体的に対応するソリューションバンドルを開発しました。このバンドルには、魅力的な価格設定や、サポートのオプトアウトも含む、さまざまなレベルのサポートが含まれています。これらの製品/サポートバンドルでは、SUSEのサポートおよび製品を必要に応じてお選びいただけます。
SUSEのワールドクラスのサポートの詳細はこちら
08 SUSEは、Libertyへの移行をサポートする追加のサポートまたはコンサルティングサービスを提供していますか?
SUSEサービスは、さまざまなサポートおよびコンサルティングサービスを提供しています。
- プレミアムサポートサービスでは、RHEL、CentOS、SLES、Libertyなどの環境全体をサポートできる担当エンジニアに直接アクセスできます。
- コンサルティング契約では、Libertyへの移行を最適化することができます。現在のインフラストラクチャの健全性の検証から、現在のインフラストラクチャの管理を簡素化するソリューションの実装、SLESへの移行を設計および実装する移行サービスに至るまで、その範囲は多岐にわたります。
eラーニングサブスクリプションでは、お客様またはお客様のチームが、SUSEのすべてのテクノロジーについて都合に合わせて学習することができます。
09 マルチディストリビューション環境を簡単に管理する方法はありますか?
マルチディストリビューション環境は、より複雑でコストがかかり、管理が困難である場合があります。SUSEでは、そのためのソリューションを用意しています。たとえば、SUSE Liberty Linuxを使用すると、既存のRHELへの投資を維持しながらコストを削減し、信頼できる単一のベンダー(SUSE)にサポートを統合することができます。また、SUSE Managerを使用すると、IT部門は単一のコンソールベースの管理ツールでLinux環境全体を管理することが可能で、RHELの管理だけでなく、SLES、CentOS、Ubuntu、Debianなど、その他さまざまなOSを管理することができます。SUSE Managerでは、IT部門がLinux環境全体をプッシュボタンで自動管理できるようになるため、複雑さが解消されます。Linux環境全体ということでなければ、Network Satelliteも検討に値します。また、マルチプラットフォームIT環境(Liberty、RHEL、CentOS、SLES)をサポートする、プレミアムサポートエンジニアをご利用いただくこともできます。
10 試用版または評価版を利用することはできますか?
SUSEは、期間限定(60日間)でSUSE Liberty Linuxの評価版のサブスクリプションを提供しています。詳細についてはチャットでお問い合わせください。チャットを利用するには、ページの下部に移動してチャットボタンをクリックします。
11 Red Hatには、RHELへの移行用にconvert2RHEL方式がありますが、SUSEには、CentOSからLibertyへ自動で変換できる何らかの方法がありますか?
Red Hatは、convert2RHELツールを使用してRHELへ移行することを推奨しています。移行にはコストがかかり、リスクもあり、システム停止につながる可能性もあります。一方、SUSEはSUSE Managerの機能として、バージョン4.3.11からLiberate方式を提供しています。この方式を利用すると、CentOS 7を含むさまざまなELのクローンおよびバージョンで、自動インプレース変換を行うことができます。Liberate方式を実行すると、CentOSやRed Hat Enterprise LinuxなどのすべてのELクライアントリポジトリが、SUSE ManagerでホストされるSUSE Liberty Linuxのリポジトリに切り替わります。その後、変換を実行するステップが完了します。すべてのパッケージをSUSEが構築し契約したものに置き換えるオプションを選ぶこともできます。
この作業は移行ではないため、お客様は現在のOSを維持し、SUSEからのパッチとサポートを受けることができます。