SUSECON 2021のSUSEニュース:LinuxとKubernetesのリーダーシップ、 オープン性と相互運用性、お客様/コミュニティ主導のイノベーション

May 18, 2021


World Connection

  • SUSE Linux EnterpriseとSUSE Rancherテクノロジーのメジャーアップデート
  • エッジとハイブリッドIT環境に向けた、新たなクラウド対応およびクラウドネイティブソリューション
  • オープンソースのハイパーコンバージドインフラストラクチャソリューションのHarvesterを含む、数々の最先端オープンソースプロジェクト

ロンドン

革新的で高い信頼性のエンタープライズグレードのオープンソースソリューションにおけるグローバルリーダーであるSUSE®は本日、SUSECON Digital 2021を開幕しました。このイベントでは、最新のエンタープライズLinux、Kubernetes、クラウド、エッジ、およびハイブリッドITソリューションを中心とした革新的な体験を提供します。また、Rancherの技術コンテンツや専門知識をお届けする初のSUSECONになります。さらには、SUSEがRancher Labsを買収して以来、重要な技術を発表する最初の機会でもあります。

オープンで相互運用可能:オープンソースへの画期的なアプローチ

SUSEの戦略と今日のニュースの核心にあるものは、オープンで相互運用可能な製品とソリューションを提供するという当社のコミットメントです。SUSEの製品は、オープンソースであるだけでなく、本当の意味でのオープンな製品です。つまり、SUSEソフトウェアは、たとえ競合他社の製品であっても、業界の主要製品と常に相互運用することが可能です。このアプローチの根底にあるのは、お客様は、自社の要件に最適だと信じる製品を自由に選択できたときに、初めて最高のイノベーションが達成されるという当社の信念です。また、SUSEは、多くの組織が複数のクラウド、複数のLinuxディストリビューション、複数のKubernetesディストリビューションなどの混在環境で運用されていることを理解しています。したがって、オールオアナッシングの価値提案ではなく、完全な自由、選択、柔軟性を提供することで、お客様は要件に最適なIT戦略を策定し容易に適応させることができます。

 

「オープンな相互運用性に対する当社のコミットメントは、各製品が独自の価値を提供し、市場でのリーダーシップを維持するために、常に競合他社よりも迅速にイノベーションを実現できるという確信に基づいています。」とSUSEのCEO、メリッサ・ディドナート(Melissa Di Donato)は述べています。「本日の発表は、SUSE Linux EnterpriseおよびSUSE RancherのKubernetes管理技術に対する画期的な強化、エッジおよびハイブリッドIT環境向けの新しいクラウド対応およびクラウドネイティブソリューション、そして最先端のオープンソースプロジェクトのホストなど、イノベーションへの当社のコミットメントを実証する内容です。」

 

エンタープライズLinuxとKubernetes管理のテクノロジーリーダーシップ

エンタープライズLinuxとKubernetes管理は、現代のITスタックの基盤を形成し、SUSEの2つの製品ファミリーであるSUSE Linux EnterpriseとSUSE Rancherを支えています。どちらの製品ファミリーも、SUSEのオープンで相互運用可能なアプローチの代表例であり、以下のような大幅な機能強化が図られています。

 

SUSE Linux Enterprise Server 15 Service Pack 3(SLES 15 SP3) – SLES 15 SP3は、openSUSE LeapとSUSE Linux Enterpriseの間に完全なバイナリ互換性をもたらします。たとえば、アプリケーションの互換性を確保しながら、Leapを実行している開発環境やUAT環境からSLES 15 SP3を実行している本稼働環境へ、ワークロードをシームレスに移行することや、本稼働環境から元の環境に戻すことができます。今回の発表の一環として、SUSEは、どの商用Linuxディストリビューションにもバイナリ互換性が失われたCentOSのユーザーに対して、Leapへの移行を支援するプログラムやサービスを提供する予定です。SLES 15 SP3には、SUSE Linux Enterprise Base Container Images(SLE BCI)が追加されています。SLE BCIは、真のオープン性、柔軟性、安全性を備えたコンテナイメージとアプリケーション開発ツールを提供し、開発者やインテグレーターは他社製品にロックインされることなく直ちに使用することができます。規制された市場のニーズに対応するため、特別に強化され、認定されたSLE BCIを提供する予定です。SLES 15 SP3には、最新のIntel、AMD、IBM ZおよびPOWERハードウェアプラットフォーム、およびARMチップセットへの対応、データベースサポートとパフォーマンスの強化、STIGへの準拠と暗号化のサポートによるセキュリティとデータ保護の強化が含まれています。

 

  • SUSE Rancher 2.6 – 使いやすさで定評のあるSUSE Rancher 2.6は、新たにクリーンで明解なユーザーインターフェースデザインを採用することで、単一クラスターでも100万クラスターでも、クラスター全体の管理エクスペリエンスを向上させます。SUSE Rancher 2.6は、パブリッククラウドのKubernetesサービスのサポートを強化し、Microsoft AKSとGoogle GKEに対する完全なライフサイクル管理を提供すると共に、Amazon EKSに対する既存のサポートも追加しています。完全なライフサイクル管理により、お客様は、SUSE Rancherが提供する一貫した管理、高度な機能、および自動化を活用しながら各パブリッククラウドのKubernetesサービス固有のメリットを享受することができます。SUSE Rancher 2.6では、SLE BCIのサポートも提供されます。

 

 

エッジおよびハイブリッドIT向けのクラウド対応およびクラウドネイティブソリューション

SUSEのポートフォリオ全体を活用したいと考えている組織のために、SUSEは、以下のようなオープンで相互運用可能なソリューションファミリーを提供します。

 

  • SUSE Edge - あらゆるエッジでクラウド対応およびクラウドネイティブなアプリケーションを構築、デプロイ、管理するためのオープンで軽量なソフトウェアインフラストラクチャです。自動化、セキュリティ、共通の管理フレームワークにより、これらのエッジをパブリッククラウドやプライベートクラウド、データセンターに接続します。この製品には、非常に信頼性が高い軽量なLinux OSであるSUSE Linux Enterprise Microと、業界をリードする革新的で軽量なKubernetesディストリビューションであるK3sが含まれており、いずれもエッジオペレーティング環境専用に構築されています。また、クラウドネイティブなコンテナ化されたワークロードを管理するSUSE Rancherや、コンテナ化されていないクラウド対応アプリケーションワークロードを管理するSUSE Managerも含まれています。

Edge

 

  • SUSE Hybrid IT - SUSE Rancher、RKE、Longhorn、SUSE ManagerおよびSLESで構成される、オープンで相互運用可能なソリューションです。従来型のアプリケーションとクラウドネイティブアプリケーションの両方をデータセンターやクラウド環境で実行するために必要な、完全なソフトウェアスタックを提供します。

Hybrid IT

SUSEのオープンで相互運用性の高いソリューションは、スタンドアロンのLinuxやKubernetesを導入する場合に比べて多くのメリットを提供します。一方でお客様は、SUSEへのロックインという人為的な障壁を恐れることなく、他のベンダー製品を接続してマルチベンダーの技術スタックを構築することも可能です。

 

オープンソースのイノベーションを加速し、あらゆる場所での企業イノベーションを支援

イノベーションはSUSEのあらゆる行動の核心です。SUSEとRancherのリソースを組み合わせたことは、イノベーションを大幅に加速させました。
SUSEは、Kubernetes上に構築されたオープンソースHCIソフトウェアHarvesterのベータ版の提供を発表します。Harvesterは、VMとコンテナの両方を管理し、Amazon、Azure、Google Cloudに対するクラウドワークロードの移行とハイブリッドクラウド管理を可能にすることで、新世代のHCIを実現します。従来のHCIは、仮想化、ストレージ、ネットワーキングを1つのパッケージで簡単に利用できるため、今日ではプライベートクラウド向けのデファクトスタンダードになっていますが、SUSEはHCIがオープンソースによって創造的に破壊される気運が熟したと確信しています。本プロジェクトの詳細については
こちらをご覧ください。

 

SUSECON Digitalは本日より開催されます。今年のイベントでは、Absa、Hypergiant、ZAMGなどのお客様から、ビジネス目標を達成し、あらゆる場所でイノベーションを起こすためにSUSEが貢献している内容を実際に聞くことができます。

 

「当社は、SUSE RancherとKubernetesをベースにして、耐障害性のあるプラットフォームを設計しましたが、間違いなく優れた価値が示されました。そして、SUSEとの共同作業は、極めて高いコスト削減につながりました。」とAbsaのBison Kubernetes Service部門のCTOであるザック・アンダーソン(Zak Anderson)氏は述べています。

 

「私たちは新たな産業時代を迎えています。20年後に振り返ると、この瞬間は記念すべきものになるでしょう。」とHypergiantのDevOps and Cybersecurity部門のディレクターであるブレン・ブリッグス(Bren Briggs)氏は述べています。「Hypergiantは、低消費電力のコンピュート機能を宇宙に適用する新しい方法を開拓しており、そのためにK3sとSUSE RGSを活用しています。」

 

SUSE Linuxは、ITスタックの中心で極めて戦略的な役割を果たしています。組織の利益のために、新規アプリケーションや新たな体験を提供する必要がありますが、CIOがこの絶え間ない要求に応える上でSUSE Linuxが役立っています。膨大なデータセットを操作して、自然、気候、生態系に関する優れた知見を生み出す必要があるからです。」とZAMGのCIOであるギュンター・ツァブシュニヒ(Günther Tschabuschnig)氏は述べています。

 

SUSEについて

SUSEは、革新的で高い信頼性を持つエンタープライズグレードのオープンソースソリューションにおけるグローバルリーダーです。エンタープライズLinux、Kubernetes管理、エッジの各ソリューションに焦点を当て、パートナーやコミュニティと協力して、データセンターからクラウド、エッジの先に至るあらゆる場所でお客様がイノベーションを実現する支援をします。SUSEは、オープンソースを本来の「オープン」な状態に戻します。今日のイノベーションの課題に対応できるスピードと、明日の戦略とソリューションを進化させる自由をお客様にお届けします。詳細についてはwww.suse.comをご覧ください。

 

将来の見通しに関する記述

本プレスリリースに記載されている当社の将来の予想、計画、期待に関する記述は、「目指す」、「目標とする」、「予定する」、「考える」、「予想する」、「計画する」、「期待する」、およびこれらに類似する表現を含め、将来の見通しに関する記述を構成する可能性がありますので注意してお読みください。実際の結果は、競合状況、顧客との取引の進展、顧客関係への依存、成長と買収の管理、ソフトウェアの問題が発見されない可能性、Covid-19パンデミックや景気後退の影響のリスク、価格圧力、インターネットの存続可能性など、さまざまな重要な要因の結果として、将来の見通しに関する記述で示されたものとは大きく異なる可能性があります。さらに、ここに記載されている将来の見通しに関する記述は、本プレスリリースの日付時点での見解を示したものであり、これらの見解は変更される可能性があります。当社は、将来の見通しに関する記述を更新する義務を負うものではありません。これらの将来の見通しに関する記述は変更される可能性があり、本プレスリリースの日付以外の日付における当社の見解を表すものとして依拠すべきではありません。

 

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