SUSE、ビジネスクリティカル・コンピューティングを強化し、 ITのノンストップ化を支援する新ソリューションを発表

February 12, 2018


「Live Patching for IBM Power Systems」と最新版「SUSE Linux Enterprise Real Time」により、ビジネスクリティカルなITシステム向けに、最高の可用性と応答性を実現

Japan

SUSEは本日、ビジネスクリティカルなITシステムの可用性と応答性を最大限に高めるものとして、「SUSE Linux Enterprise Live Patching for IBM Power Systems」と「SUSE Linux Enterprise Real Time 12 Service Pack 3」を発表しました。x86プラットフォーム向けのLive Patchingの成功を受けて、SUSEは今回、業界に先駆けてIBM Power Systems向けのLive Patchingを提供します。デジタルアセットと情報の活用によって、俊敏性を高め、経済的な効率化を実現するという、企業への圧力の高まりを受け、エンタープライズITシステムの高可用性・応答性は、多くの企業でビジネスの成功を左右する要件となっています。こうした企業の成功を支援するため、SUSE®は現在、顧客企業にITのノンストップ化とワークロードの予測可能性をもたらす形で、ビジネスクリティカルなコンピューティング・インフラストラクチャ・ソリューションのポートフォリオを拡大しています。

 

Live Patching for IBM Power Systemsを使用することで、顧客企業はIBM Power Systems上で稼働するサービスを中断することなく、Linuxカーネルの修正をその場で適用できます。SAP HANAを使用したインメモリ・データベースなど、ビジネスクリティカルなアプリケーションにLive Patchingを使用することで、カーネルの重要なセキュリティ・アップデート時にも稼動状態を維持できます。一方のSUSE Linux Enterprise Real Time 12 Service Pack 3は、包括的なリアルタイムOSであり、重要なアプリケーション・ワークロードに対し、正確なタイミングを実現します。今回のService Pack 3では、リアルタイムと非リアルタイムのワークロードを単一の仮想マシン上に混在させることができ、リアルタイム環境の管理は、これまで以上に容易化・効率化します。こうした製品は、SUSEのソフトウェア定義型インフラストラクチャ/アプリケーション・デリバリー・ソリューションの構成要素です。SUSEの柔軟なビジネスプラクティスと、自由な選択肢や最善の組み合わせのサポートとともに、これらはIT部門にとって、以前にも増して欠かせない要素となっています。

 

SUSEの製品/技術プログラム担当バイスプレジデントであるジェラルド・フェイファー(Gerald Pfeifer)は、次のように述べています。「ITのノンストップ化は往々にして、お客様のビジネスの成功の鍵を握っています。Live Patching for IBM Power SystemsとSUSE Linux Enterprise Real Timeの最新版は、ビジネスクリティカルなワークロードの需要にお客様が対応する上で欠かせない要素として、エンタープライズ・データセンターのアップタイムと予測能力の向上を実現します。その結果、お客様はユーザーの需要により効果的に対応し、市況の変化に迅速に適応し、経済効率を最大限に向上できます。」

 

IBM Systems Groupのバイスプレジデントであるステファニー・チラス(Stefanie Chiras)氏は、次のように述べています。「コグニティブ・ソリューションとクラウド・プラットフォームの企業として、IBMは世界中のさまざまな業界を変革しています。こうした変革の重要な要素となるのが、基本インフラストラクチャの最新化であり、信頼性、パフォーマンス、セキュリティ、俊敏性を高めることで、お客様のエンタープライズ内のデータと投資をフル活用できます。こうした機能の実現に向けて、当社はこれまで常に、SUSEのようなパートナー企業と手を取り合ってきました。IBM Power Systemsポートフォリオ対応のLive Patching機能は、こうした変革のさらなる重要な一歩であり、世界中の数千社ものお客様に、より短期間で結果をもたらしてくれます。」

 

SUSEとIBMは、過去20年以上にわたり、世界を代表するミッションクリティカル・システムで連携してきました。IBMは当初、同社の誇る最大規模のシステムにLinuxを導入するため、SUSEとの協業を開始しましたが、パフォーマンス、可用性、顧客企業の選択肢を最大限に高める新たなソリューションの実現に向け、両社は現在もコラボレーションを継続しています。

 

Live Patchingは、ダウンタイムの短縮、サービスの可用性の向上、セキュリティとコンプライアンスの強化を通じ、顧客企業のビジネスの継続性向上とコスト削減を支援することから、高い需要を誇ります。人工知能アプリ、ビッグデータ分析、OracleやSQLなどのデータベース、さらには、SAP HANAなどの高負荷のインメモリ・データベース・アプリケーションなど、多数のビジネスクリティカル・アプリケーションにとって、ダウンタイムは許されるものではありません。

 

オランダの政府サービス機関として、多数の相互接続アプリケーションを実行し、重要な市営サービスを支えているSVHWのITアーキテクトであるハンス・レンティング(Hans Lenting)氏は、次のように述べています。「SUSE Linux Enterprise ServerのLive Patching機能は、意識する必要さえありません。必要な時に実行することができ、再起動は不要です。大規模なメンテナンス作業やセキュリティパッチの適用も、ダウンタイムなしで行えます。可能な限り『空中の』状態を維持する必要のあるハイパーバイザ層にとって、Live Patching機能には大きなメリットがあります。この機能がないと、最低でも月に1度は行われる重要なパッチの適用時には、40以上の仮想マシンのすべてをその都度停止させる必要があります。」

 

SUSE Linux Enterprise Real Time 12 Service Pack 3は、オープンソースのリアルタイムOSであり、プロセスとタスクの優先順位設定とスケジューリングを伴う、時間依存度の高いビジネスクリティカル・アプリケーションを対象に、レイテンシーを短縮し、予測可能性と信頼性を向上できるよう設計されています。今回の最新版は、正確なタイミングと同期化の求められる、高度なアプリケーション・ワークロード向けに、最新のリアルタイム・カーネルを提供します。

 

SUSEのビジネスクリティカル・コンピューティング・ソリューションについての詳細は、suse.com/solutions/mission-critical-computingをご覧ください。SUSE Linux Enterprise Live Patching for IBM Power SystemsとSUSE Linux Enterprise Real Time 12 Service Pack 3についての詳細は、suse.com/products/powersuse.com/products/realtimeをご覧ください。

 

以上

SUSEについて

SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供しています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、25年の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細につきましては、https://www.suse.com/ja-jp/ をご覧ください。