SUSE、プライベートクラウドソリューション「SUSE Cloud」にOpenStackディストリビューション初の高可用性機能を提供

May 12, 2014


Tokyo Japan

ノベル株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 河合 哲也、以下ノベル)は本日、SUSE®のエンタープライズ向けIaaS(Infrastructure-as-a-Service)プライベートクラウドソリューションSUSE Cloudに高可用性(High Availability)機能が新たに加わったことを発表しました。これにより、最新版「SUSE Cloud 3」は、高可用性機能の設定と展開を自動化する業界初のエンタープライズ向けOpenStackディストリビューションとなり、プライベートクラウドの迅速な導入と安定した継続動作が保証されます。

SUSE Cloudには、最も包括的なオープンソース型クラスタリングソリューション、SUSE Linux Enterprise High Availability Extensionの各種コンポーネントが採用されています。SUSE Linux Enterprise High Availability Extensionは、x86サーバ上で稼働するミッションクリティカルなワークロードをシステム障害から保護し、世界中のデータセンターで利用実績を有しています。SUSE Cloudを利用することで、プライベートクラウドのコントロールプレーンのダウンタイムに起因するサービス障害を回避できるほか、機敏性が求められる業務処理に必要なリソースへの継続的なアクセスを保証します。また、物理クラウドインフラのインストールと管理において、Crowbarプロジェクトをベースとしたフレームワークを搭載したSUSE Cloud Administration Serverを統合することで、クラウドインフラの展開および設定を自動化します。

SUSE Cloud 3は、OpenStackのHavanaをベースとしており、オーケストレーション機能(Heat)とテレメトリ機能(Ceilometer)をフルサポートします。SUSE Cloudは、KVM、Xen、Microsoft Hyper-V、およびVMware vCenter Serverとの連携を通じ、VMware vSphereを実行するハイパーバイザ混在環境をフルサポートします。

これらの高可用性機能は、SUSE Cloudのサブスクリプション に含まれ、追加費用なしで利用頂けます。SUSE Cloudの価格は、市場推定価格 ¥1,200,000からとなります。SUSE Cloudに関する詳細は、https://www.suse.com/ja-jp/products/suse-cloud/ をご覧ください。

SUSEのグローバルアライアンス&マーケティング担当バイスプレジデントのマイケル・ミラー(Michael Miller)は、次のように述べています。「可用性の高いインフラを実現することで、お客様は、開発、テスト、高優先度のバッチ処理、新規販促キャンペーンの迅速な展開など、その用途を問わず、自社のプライベートクラウドに対して信頼感を得ることができます。また、管理者は、プライベートクラウドを通じて、エンタープライズ仕様のサービス品質保証(SLA)を実現できるほか、計画外ダウンタイムが減ることで、企業としては、必要なリソースを必要なタイミングで利用できます。」

米調査会社451 Research社のインターネットインフラサービス担当リサーチディレクターのアル・サドウスキー(Al Sadowski)氏は、次のように述べています。「導入が容易であることは、OpenStackディストリビューションに望まれる価値の高い利点の1つです。OpenStackコントロールプレーンの高可用性実現など、複雑なタスクの自動化に対応した製品は、エンタープライズ市場では非常に魅力的だと思います。」

SAPアプリケーションのフルサービスプロバイダであるFIS-ASP社のSAPデリバリー部門責任者、マティアス・ブラウン(Matthias Braun)氏は、次のように述べています。「プライベートクラウドの実装は、当社が現在進めている戦略上の優先事項の1つです。当社が必要としていたのは、設定が簡単で柔軟性とセキュリティに優れたホスティングプラットフォームでした。そして、SAPサービスをクラウド経由で提供するため、SUSE Cloudの実装に関する提案検証(POC)を実施した結果、こうしたニーズに対応するSUSE Cloudの機能には、素晴らしい印象を持ちました。高可用性は、当社のお客様の求める重要な要素の1つです。こうした機能がSUSE Cloudに加わったことで、本製品に対する当社の評価は、上昇するばかりです。」

OpenStack Foundationのエグゼクティブディレクターであるジョナサン・ブライス(Jonathan Bryce)氏は、次のように述べています。「OpenStackを自社のITインフラの中核的なコンポーネントとしている企業にとって、高可用性は重要な機能であり、OpenStackのエコシステムは、さまざまな方法でこれに対応しています。SUSEのOpenStackディストリビューションに高可用性の構成が加わったことで、ミッションクリティカルなワークロードに対応する本番環境でのOpenStackの展開について、これまでにない強力な選択肢が実現しています。」

富士通のグローバルソリューションズ担当エグゼクティブバイスプレジデントのキャメロン・マクノート(Cameron McNaught)氏は、次のように述べています。「富士通とSUSEは、これまで何年にもわたり、オープンソースソリューションの開発とエンタープライズ環境での実装のサポートに取り組んできました。当社のお客様にとって、SUSE Cloudは、実装が容易で、継続的な可用性が得られ、既存のIT環境にも最適な、OpenStackベースのエンタープライズ向けプライベートクラウドソリューションとなっています。」

Intel社のオープンソーステクノロジーセンターのマーケティング担当ディレクターであるキャスリーン・コバーチ(Kathleen Kovatch)氏は、次のように述べています。「IntelとSUSEの間には、オープンソースでのコラボレーションとイノベーションの推進で、長きにわたる歴史があります。主要技術の統合を通じ、エンタープライズ向けOpenStackの実行をこれまで以上に簡単に実行できる環境が整ったことで、両社のパートナーシップは、プライベートクラウド環境も対象となっています。継続的な可用性を持つプライベートクラウドの展開が可能となったことで、今後は、本番環境でのエンタープライズ向けOpenStackの使用がこれまで以上に広がると考えられます。」

SUSEについて

SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、20年以上の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細については、suse.comをご覧ください。

◇ノベルおよびネットアイキューについて

ノベル株式会社とネットアイキュー株式会社は、The Attachmate Groupの日本法人です。The Attachmate Groupは、Attachmate、NetIQ、ノベル、SUSEの4事業部を統括しています。

詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。

Novell, Inc. http://www.novell.com/ ノベル株式会社 http://www.novell.com/ja-jp

NetIQ Corporation http://www.netiq.com/ ネットアイキュー株式会社 http://www.netiq.com/ja-jp