SUSE、「SUSE CaaS Platform」の最新版を提供開始

September 29, 2017


「SUSE Cloud Application Platform」をプレビュー公開、アプリケーション・デリバリー・ソフトウェアのポートフォリオを強化し、ITを加速

PRAGUE, Czechia (SUSECON 2017)

SUSEは本日、Kubernetes技術をベースとしたコンテナ管理プラットフォーム「SUSE CaaS Platform 2」の提供開始と、Cloud FoundryとKubernetesの技術をベースとした「SUSE Cloud Application Platform」のプレビューを公開したことを発表しました。

顧客、サプライヤー、社内ユーザーに対するアプリケーション・デリバリーの迅速化により、企業がより俊敏な体制を求める中、ITを加速するための新たなアーキテクチャ、プロセスおよびテクノロジーの採用が進んでいます。SUSEは、業界標準のオープンソース技術をベースとしたソリューション・ポートフォリオを拡大することで、顧客企業のアプリケーション・デリバリーの迅速化を支援しています。

SUSEのCEOであるニルス・ブラウクマン(Nils Brauckmann)は、次のように述べています。「ITの変革とエンタープライズ顧客のニーズは、とてつもないテクノロジー・イノベーションの原動力となっています。本番環境でコンテナを使用し、ワークロードを実行する企業が大幅に増加し、そのような企業にとってDevOpsは今後のIT戦略の柱となっています。このような状況を受け、SUSEは今後も、このような戦略的な顧客ニーズに合致した形で、アプリケーション・デリバリーのポートフォリオを拡大していきます。KubernetesとCloud Foundryは、業界をリードするテクノロジーとして台頭しており、企業はこれらを柱としたアプリケーション・デリバリーの戦略的な変革イニシアチブを構築しています。そして、SUSE CaaS PlatformとSUSE Cloud Application Platformによって、当社はこれらの技術を非常に利用しやすい形でお客様にお届けしていきます。市場のニーズと方向性を理解した上で、適切な技術を特定し、お客様にお届けするのがSUSEの方針であり、今回の発表もその一例といえます。」

IDCのソフトウェア開発/オープンソース担当グループバイスプレジデントであるアル・ギレン(Al Gillen)氏は、次のように述べています。「コンテナにパッケージ化されたアプリケーション・コンテンツの導入を合理化することは、業界の重要な焦点となっています。インフラストラクチャ・ソフトウェアの歴史的な強みを考えると、俊敏な環境でコンテナを使用し、アプリケーションを導入・運用するための使い勝手に優れたソリューションの提供について、SUSEは絶好のポジションを確立しています。KubernetesのオーケストレーションツールとCloud FoundryのPaaS対応ソフトウェアの組み合わせは、これらのソリューションを使用する顧客企業にとって導入時の重要な課題を解決するものです。SUSEの商用サポートはこれらのテクノロジーを支え、より強力なソリューションを提供します。」

SUSE CaaS Platform 2について

SUSE CaaS(Container as a Service)Platformは、ITおよびDevOpsのプロフェッショナルが、コンテナベースのアプリケーションやサービスをより簡単に導入、管理、拡張できるエンタープライズクラスのコンテナ管理ソリューションです。これにより企業は、アプリケーション・デリバリーのサイクル時間を短縮し、ビジネスの機敏性を向上することができます。また、SUSE CaaS Platform 2で加わる強力なツール群によって、大規模なアプリケーションの導入作業を簡素化し、Kubernetesの最新版を導入し、パブリッククラウドのアクセシビリティを合理化できます。

  • Helmによる大規模アプリケーションのシンプルな導入と継続的な管理:Helmは、SUSEが全面サポートするオープンソースのパッケージです。これをKubernetesと併用することで、顧客企業はチャートとしてパッケージ化された人気ソフトウェアを検索・使用し、自社のアプリケーションをHelmチャートとして共有します。また、Kubernetesアプリケーションの再現可能なビルドを作成し、Kubernetesのマニフェスト・ファイルをインテリジェントに管理しつつ、Helmパッケージのリリースを管理できます。
  • Kubernetes v1.7によるシステムの強化:Kubernetes v1.7により、セキュリティ、パフォーマンス、拡張性、ハードウェア・サポートの強化と、最新のSUSE Linux Enterprise Serverをベースとした、SUSE MicroOSのアップデートが可能となります。
  • SUSE CaaS Platformの事前定義された導入構成による、各種パブリッククラウドへのアクセシビリティの合理化:SUSE CaaS Platformの事前定義された導入構成は、Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud Platformのパブリッククラウドへのアクセシビリティを合理化します。顧客企業はサービスカタログからSUSE CaaS Platformを選択すると、マニュアルでインストール作業をすることなく、パブリッククラウド・インフラストラクチャ上で本プラットフォームのインスタンスを実行することができます。これは、プラットフォームの評価や概念実証の実装、ISVソフトウェアの認定、パブリッククラウドでのフルスケールの導入に最適です。

SUSE Cloud Application Platformについて

SUSE Cloud Application Platformは、ソフトウェアの開発・運用チーム向けの最新鋭のアプリケーション・デリバリー・プラットフォームとして、従来型および新規のクラウドネイティブ・アプリケーションを対象に、ライフサイクル管理を合理化します。業界をリードするCloud FoundryとKubernetesの技術を組み合わせることで、同プラットフォームはDevOpsのプロセス統合を促進し、イノベーションを加速させて、ITの応答性を向上、投資収益率(ROI)を最大限に高めます。数ある機能の中でも、SUSE Cloud Applicationプラットフォームは、独自のアプローチによってCloud Foundryの管理をシンプル化し、Kubernetesを活用することで、Cloud Foundryのコンテナ化バージョンを導入・管理できます。このコンテナ化の実装では、他のCloud Foundryディストリビューションに比べて使用メモリ量を数分の1に削減し、回復やスケーリングもより短時間で行えます。SUSE Cloud Application Platformの提供開始は、第4四半期中の予定です。

Cloud Foundry Foundationのエグゼクティブ・ディレクターであるアビー・カーンズ(Abby Kearns)氏は、次のように述べています。「Cloud Foundry Elastic Runtimeはすでに、業界標準のクラウド・アプリケーション・プラットフォームとして機能しており、Fortune 500に掲載される企業の過半数では、エンタープライズ開発者の業務の快適化・効率化を実現しています。継続的な需要拡大に伴い、エンタープライズ顧客のさまざまなビジネスモデルやIT戦略に対応可能なプロバイダーによる、Cloud Foundryのソフトウェア・ディストリビューションの必要性も高まっています。SUSEは現在、エンタープライズ顧客に最上級のテクノロジーを提供し、最新鋭のアプリケーション・デリバリーを実現しています。SUSEから新たなCloud Foundryディストリビューションが提供されること、そして、同社を全面サポートできることを、非常に嬉しく思います。」

SUSEのCaaSソリューションとPaaSソリューションについての詳細は、suse.com/caasおよびsuse.com/products/cloud-application-platformをご覧ください。

SUSEについて

SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供しています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、25年の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細につきましては、https://www.suse.com/ja-jp/ をご覧ください。