SUSEのCEOであるニルス・ブラウクマン（Nils Brauckmann）は、次のように述べています。「DIY (do-it-yourself) 型のアプローチでプライベートクラウドを展開するには、時間やコストがかかりすぎる上に失敗の可能性も高いという認識が、市場の間で高まっています。SUSEはエンタープライズ向けOpenStackクラウド・ディストリビューションの提供を初めて開始した企業として、皆様から選択されるOpenStackソリューションの提供に取り組んでいます。迅速かつシンプルな展開・構成・管理・メンテナンス作業、そしてより強力になった高可用性機能、市場で最も広範なハイパーバイザのサポートを提供し、一部企業には懸念材料となっている複雑性の問題を払拭し、OpenStackのメリットを活用できます。」
市場ニーズに応えるSUSE OpenStack Cloud 6
SUSEが最近実施した調査では、大企業の90%以上が、現在すでに社内で1つ以上のプライベートクラウドを導入しており、ビジネスクリティカルなワークロードでクラウドソリューションを使う意向があり、オープンソースのプライベートクラウドの導入が業務上でメリットがある、と考えていることがわかりました。同時に、回答者の大半が懸念事項として、インストールの変更、ベンダーの囲い込みの可能性、市場でのOpenStackのスキル不足を挙げています。SUSEは現在、無停止アップグレード機能の追加と、業務への負担が少ないリリースサイクル、より長期的なサポートの提供などによって、こうした問題に取り組んでいます。これらが組み合わされることで、アップグレードは少なくてすみ、本番環境での混乱も最小限に抑えられることで、技術力が必要なリソースへの負担を抑えることができます。
さらに、SUSEではOpenStackの基本的なスキルを持つ技術者育成に向けて新しいOpenStackトレーニング･認定制度を開始し、OpenStackソリューションの成長に貢献していきます。これは、同社の既存のSUSE OpenStack Cloudトレーニングプログラムを補完するものであり、SUSE認定管理者-OpenStack（SCA-OpenStack）認定制度と並行して、SUSE OpenStack Cloudの展開・管理に関する新たなトレーニングコースを導入します。OpenStack Foundationの認定試験開発チームと共同で開発中のこの新設コースは、OpenStack Foundation認定管理者（COA）試験と、SCA-OpenStack試験の両方に対応可能な知識の習得を具体的な目的としています。これにより、OpenStackプロフェッショナルは、コミュニティの支援に基づく重要な資格を得られると同時に、実環境でのOpenStack展開に関する専門知識を習得することができます。新コースの初回セッションは、4月25日から米国テキサス州オースティンで開催される「OpenStack Summit」で行われる予定です。
IDCのSoftware Defined Compute担当リサーチ・マネージャーのゲイリー・チェン（Gary Chen）氏は、次のように述べています。「OpenStackは、エンタープライズ向けプライベートクラウドの実用的な選択肢として、急速に成長が進んでいます。SUSEのような経験豊富な熟練パートナーのサポート、トレーニング、保守によって、組織の技術スキルの均衡化と強化を図ることは、多くの企業のプライベートクラウド構築プロジェクトの成功を支える重要な要因となります。新設のトレーニング・認定制度などのイニシアチブによってOpenStackの普及が加速することで、企業はプライベートクラウドへの投資から、ビジネスにおける生産性や俊敏性を高めるメリットを、十分かつ容易に得ることが可能となります。」
SUSE OpenStack Cloud 6は主に下記の拡張機能を提供し、顧客ニーズに対応します。
- 無停止アップグレード機能：今後のOpenStackリリースへの容易な移行を実現します。
- 高可用性機能の強化：従来型のインフラストラクチャと同水準の可用性により、レガシーアプリケーションやビジネスクリティカル・アプリケーションをクラウドに移行できます。
- IBM z/VMのサポートと、Xen、KVM、Hyper-V、VMwareの既存のサポート：これらのハイパーバイザのオプションすべてに対応するのはSUSEが初めてです。このようにSUSE OpenStack Cloudは、市場で最も広範なハイパーバイザのサポートを実現しており、顧客は自社のメインフレーム・プラットフォームをOpenStackプライベートクラウドに組み込むことが可能です。
- Dockerのサポート：これまでにない画期的なコンテナ化アプリケーションの構築・実行が可能です。
- OpenStack Manilaのフルサポート：オープンソースの共有ファイルシステムサービス、Manilaのパフォーマンス、スケーラビリティ、管理機能をダイレクトに利用できます。
- SUSE Linux Enterprise Server 12 Support Pack 1のサポート：エンタープライズ・ワークロード向けの最新かつ最高のプラットフォーム上で、自社のOpenStackクラウドを構築できます。
「SUSE OpenStack Cloudは、クラウドサービスの自動化と管理をシンプルにする高度なクラウドソリューションです。このソリューションは、高可用性、優れたパフォーマンス、極めて優れた価値を提供してくれます。SUSE OpenStack Cloudテクノロジーは非常に信頼性が高く、これにより弊社は、お客様が必要とする柔軟性、パフォーマンス、セキュリティを完全に備えた、高品質のIaaSサービスをお届けできます。」とITサービスプロバイダーとして、高セキュリティのコロケーション・データセンターを保有するDARZ社のITオペレーション責任者、ラース・ゲーベル（Lars Göbel）氏は述べています。
NetApp社のクラウドソリューショングループのシニア・ディレクターであるジェフ・オニール（Jeff O'Neal）氏は、次のように述べています。「Manila対応のSUSE OpenStack Cloud 6リリースの登場を、非常に嬉しく思います。Manilaプロジェクトを創設し、OpenStack Foundationの創設メンバーでもある当社は、Data ONTAPのお客様を対象に、パブリッククラウドとプライベートクラウド間のボリューム共有を実現する高度な専門知識とテクノロジーで貢献してきました。この機能は、クラウドの普及を推し進めるものとして、多くのエンタープライズから必要とされているものです。」
＜提供時期と価格＞
SUSE OpenStack Cloudについての詳細は、suse.com/cloud をご覧ください。SUSE OpenStack Cloud 6の価格についての詳細は、suse.com/products/suse-cloud/how-to-buy をご覧ください。
＜SUSEについて＞
SUSEは、オープンソースソフトウェアのパイオニア企業であり、信頼性と相互運用性に優れたLinuxおよびクラウドインフラソリューションを提供することで、企業のコントロール能力と柔軟性を高めています。その卓越したエンジニアリング能力、圧倒的品質のサービス、他の追随を許さないパートナーエコシステムは、20年以上の歴史を誇り、これに裏打ちされた製品とサポートは、顧客企業が複雑な要素を管理し、コストを削減し、自信を持ってミッションクリティカルサービスを提供できるよう支援しています。また、長期的な関係を構築することで、現在および将来にわたり、顧客が成功する上で欠くことのできない、より高度なイノベーションの開発・提供を実現しています。詳細については、https://www.suse.com/ja-jp/ をご覧ください。
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