長期的ワークロードの運用をさらに長期化
SLESまたはSLES for SAP 11、12、15に適用される一般サポートの終了後も、最大6年間サポートを利用できるため、より長期的な運用を実現できます。Long Term Service Pack Support (LTSS)では、各サービスパックおよびバージョンの一般サポートが終了してからさらに3年間に及ぶExtendedライフサイクルフェーズ中、サポート、パッチ、保守が提供されます。
アプリケーションやインフラストラクチャが新しいOSやハードウェアで認定されていないことが原因で、アップグレードを実行できない場合があります。SUSEは、お客様がそのような状況に対応し、OSのライフサイクルを拡張してエンタープライズLinux市場で最長のライフサイクルを実現できるようサポートします。
SUSEは、世の中には計画どおりにいかないことがあることを理解しています。しかし、準備ができていないのにLinuxのアップグレードを強いられるのはあってはならないことです。運用コストとリスクを削減できれば、他のIT領域と足並みを揃えてOSのアップグレードを行う余裕が生まれます。
LTSSの終了後さらに3年間の延長期間を利用することで、一般サポートが終了してから合計で6年間、サポートを延長できます。Long Term Service Pack Support Core (LTSS Core)サブスクリプションでは、Extended Coreライフサイクルフェーズ中、製品のコアコンポーネントセットを対象にサポート、パッチ、保守が提供されます。LTSS Coreでは、Long Term Service Pack Support (LTSS)がカバーするExtendedライフサイクルフェーズから、さらに3年間にわたる期間がカバーされます。
• Long Term Service Pack Support Core:さらにExtended Coreライフサイクルフェーズを追加
4つの主な特長
サービスパックのアップグレード期間を3年間追加。
SUSEは通常、12カ月ごとにサービスパックをリリースします。また、新しいサービスパックのリリースから6カ月間、過去のサービスパックをサポートします。 インフラストラクチャのアップグレード計画に合わせて、既存のスタンダードサポートまたはプライオリティサポートを12カ月単位で12~36カ月追加できます。
一般サポートの終了後も最大6年間サポート。
ExtendedおよびExtended Coreサポートフェーズまでサポート期間を延長できます。一般サポートの終了後、3年間のLong Term Service Pack Supportサブスクリプション、および3年間のLong Term Service Pack Support Coreサブスクリプションをそれぞれ利用すると、サポート期間が最長になります。
最長19年間のサポートによりシステムの整合性を維持。
SUSEのサーバー製品はライフサイクルの長さが特長ですが、それ以上のサポートが必要な場合、Long Term Service Pack SupportおよびLong Term Service Pack Support Coreをご利用いただくと、最大6年間の延長サポートを受けることができ、引き続きセキュリティパッチおよび保守パッチを入手できるほか、テクニカルサポートをご利用いただくこともできます。
セキュリティパッチと保守のための延長期間。
インフラストラクチャのアップデートは、必要なときにだけ、データセンターの運用に合わせたスケジュールで行うことができます。延長サポートの期間中、SUSEはクリティカルな脆弱性のセキュリティパッチと、クリティカルなセキュリティ以外の問題の保守パッチを提供します。ソフトウェアの機能拡張リクエストと新しいハードウェアへの対応は、一般サポート対象の製品にのみ提供されます。 3年間のExtended Coreライフサイクルフェーズ中、SUSEは中核のパッケージセットに対してのみサポートを提供します。ライブラリは保守およびサポートの対象です。
FAQ(よくある質問と答え)
01LTSSとは何ですか?
Long Term Service Pack Support (LTSS)は、一般サポートの期間を超えた先のExtendedライフサイクルフェーズにおいてサポートとサービスを提供する、延長サポートプログラムです。これを利用すると、サービスパックのバージョンアップの際に、データセンターの安定性とセキュリティを保持しながら、現在お使いのオペレーティングシステムのバージョンを長期間維持することができます。Long Term Service Pack Supportにより、SUSE Linux Enterprise Serverの各主要バージョンに対する標準のサポートに加えて、3年間の延長サポートを利用できるようになります。
02このサポートには何が含まれ、何が含まれないのですか?
Long Term Service Pack Supportに含まれる内容は次のとおりです。
• SUSEの受賞歴を誇るサポート組織の利用(サービスリクエストの制限なし)
• 受付時間と応答時間はサブスクリプションレベルによって異なる
• プライオリティサブスクリプションの場合:08:00-22:00 (弊社営業時間)に利用可能、重大な問題発生時には1時間以内に対応
• スタンダードサブスクリプションの場合:09:00-17:00 (弊社営業時間)に利用可能、重大な問題発生時には2時間以内に対応
• 重大度1 (重大)および2 (高)の不具合の修正1
Long Term Service Pack Supportには、ソフトウェアの機能拡張リクエストまたはハードウェアへの対応は含まれていません。このサポートは、既存のSUSE Linux Enterprise Serverサブスクリプションへの追加として提供されるものであり、一般サポート終了日以降の新規の導入に対しては提供されません。
1 重大度についての詳しい説明は、www.suse.com/support/handbook/#severity-level-definitionsをご覧ください。
03LTSS Coreとは何ですか?
Long Term Service Pack Support Core (LTSS Core)は、一般サポートの期間を超えた先のExtendedサポートフェーズの終了後に発生するExtended Coreライフサイクルフェーズにおいてサポートとサービスを提供する、延長サポートプログラムです。これを利用すると、バージョンアップの際に、データセンターを保持しながら、現在お使いのオペレーティングシステムのバージョンを長期間維持することができます。Long Term Service Pack Support Coreにより、3年間のExtended Coreサポートを利用できます。これは一部の中核のパッケージセットとライブラリを対象とするサポートであり、SUSE Linux Enterprise Serverの各メジャーバージョンを対象とするLong Term Service Pack Supportサブスクリプションによって提供されるExtendedライフサイクルフェーズに加えることで、合計で最大19年間サポートを受けることができます。
04LTSS Coreには何が含まれ、何が含まれないのですか?
Long Term Service Pack Support Coreに含まれる内容は次のとおりです。
• SUSEの受賞歴を誇るサポート組織の利用(サービスリクエストの制限なし)
• 受付時間と応答時間はサブスクリプションレベルによって異なる
• プライオリティサブスクリプションの場合:08:00-22:00 (弊社営業時間)に利用可能、重大な問題発生時には1時間以内に対応
• スタンダードサブスクリプションの場合:09:00-17:00 (弊社営業時間)に利用可能、重大な問題発生時には2時間以内に対応
• 予防的なセキュリティ:CVSS-7以上の場合、カーネル、パッケージ、ライブラリという核となるセットを対象に保守と修正プログラムを提供
• すべてのSLESパッケージを対象に、重大度1 (重大)の不具合を事後対応で解決(アプライアンスは除外)
Long Term Service Pack Support Coreには、ソフトウェアの機能拡張リクエストまたはハードウェアへの対応は含まれていません。このサポートは、既存のSUSE Linux Enterprise Serverサブスクリプションへの追加として提供されるものであり、一般サポート終了日以降の新規の導入に対しては提供されません。
1 重大度についての詳しい説明は、www.suse.com/support/handbook/#severity-level-definitionsをご覧ください。
05なぜLTSSとLTSS Coreを検討する必要があるのですか?
大規模なデータセンターを管理する場合、最新ソフトウェアアップデートのメリットと、重要なシステム要素の変更に伴うリスクおよびコストとのバランスを取る必要があります。また、どのお客様でも最新テクノロジーの利点やハードウェア対応機能をすべて取り入れることが望ましいわけではありません。環境が大規模で複雑な場合、SUSEの製品サポートのメリットを継続して利用しながら、新しいサービスパックへの移行のタイミングを判断する柔軟性が必要になります。
06一般サポートとは何ですか?
SUSEは、コアサーバープラットフォーム製品に対し、最初に一般利用が可能になった日から10年以上の一般サポートを提供しています。この期間中、SUSEはスタンダードおよびプライオリティの各サブスクリプションを通して、安定性の向上、機能の拡張、セキュリティの脆弱性の改善を行うためのパッチや、新規のハードウェアおよびソフトウェアの機能に対応できるようにするためのサービスパックを提供します。 さらに、SUSEは製品ライフサイクルの開始から10年間、スタンダードおよびプライオリティの各サブスクリプションを通して、インストール、環境設定、マイグレーション、故障修理のテクニカルサポートを提供します。原則として、SUSEは、現在販売中の製品版に対し、ソフトウェアリポジトリを通じてパッチを配布します。 詳しくは、www.suse.com/support/policy/をご覧ください。
07Extendedサポートとは何ですか?
SUSEは、プラットフォーム製品の一般サポート終了後、3年間のExtendedサポートを提供します。この期間中は、スタンダードとプライオリティのいずれのサブスクリプションをご契約の場合でも、過去にリリース済みの保守パッチを利用できます。スタンダードまたはプライオリティのサブスクリプションをご契約の場合、この延長期間中に、マイグレーションと環境設定に限定したサポートが受けられます。 詳しくは、www.suse.com/support/policy/をご覧ください。
08Extended Coreサポートとは何ですか?
SUSEは、プラットフォーム製品のExtendedサポート終了後、3年間のExtended Coreサポートを提供します。この期間中は、スタンダードとプライオリティのいずれのサブスクリプションをご契約の場合でも、カーネルおよび一部の中核のパッケージとライブラリを対象とする、過去にリリースされた保守パッチを利用できます。スタンダードまたはプライオリティのサブスクリプションをご契約の場合、この延長期間中に、マイグレーションと環境設定に限定したサポートが受けられます。 詳しくは、www.suse.com/support/policy/をご覧ください。
09SUSE Linux Enterpriseのライフサイクルについて教えてください。
SUSE Linux Enterprise製品は、最長で19年間サポートされます。特定の製品のライフサイクル日数については、www.suse.com/lifecycle/をご覧ください。
10LTSSはどのアーキテクチャに対して利用できますか?
SUSE Linux Enterpriseのリリースに応じて、LTSSは次のアーキテクチャに対して利用できます。
• ARM
• x86 (x86_32およびx86_64)
• IBM Power、IBM Z、LinuxONE
11LTSS Coreはどのアーキテクチャに対して利用できますか?
SUSE Linux Enterpriseのリリースに応じて、LTSS Coreは次のアーキテクチャに対して利用できます。
• ARM
• x86 (x86_32およびx86_64)
• IBM Power、IBM Z、LinuxONE
12LTSSおよびLTSS Coreを購入するにはどうすればよいですか?
SUSE担当者に連絡するか、購入方法のページをご覧ください。
13LTSSおよびLTSS Coreのパッチにアクセスするにはどうすればよいですか?
LTSSリポジトリを設定してアップデートを取得する方法の詳細は、以下の2つの場所で参照できます。
• インストール済みシステムにLong Term Service Pack Supportリポジトリを割り当てる方法(サポートTID)