主な特長
高度な高可用性ソリューション、SAP HANAの自動データ復旧機能、SAPアプリケーション・データのセキュリティ強化などのビルトインのビジネス継続性機能により、重要なサービスが停止するリスクを低減
SUSE Linux Enterprise High Availability Extension (付属)によりSAP HANAおよびNetWeaverベースのアプリケーションについて複数のHA/DRシナリオを選択して構成および導入できる柔軟性と、最新のエンキュー・フェールオーバーおよび回復オプション、Relax and Recover (ReaR)、プライマリ・システム障害の早期発見機能のサポートにより、ダウンタイムを短縮して高可用性/障害復旧(HA/DR)要件を確実に実現します。管理者は、導入前にSAP HANAとNetWeaverの高可用性設定をテストすることができるため、エラーと問題解決時間を削減できます。
障害が発生したプライマリ・システムからセカンダリ・システムに自動的に切り替え、STONITHでフェンシングを処理してプライマリ・システムが再度アクティブになることを防いでSAP HANA System Replicationの機能を強化するSAP HANA High Availability Resource Agentsにより、手作業をなくしてSAP HANAの障害復旧時間を短縮します。
ビルトインのキー・サーバーを使った高度な暗号化管理により、リモート・ストレージ・ボリュームのデータを保護します。数百や数千のサーバーで構成される環境にあるSAPファイルシステムまたはSAP HANAデータ・ストレージ・ボリュームの暗号化キーを保存します。ボリュームごとにキー・サーバーと通信し、キーまたは証明書をフェッチして自動的にボリュームのロックが解除されるため、データのセキュリティが確保され、システム再起動後の復旧時間を短縮できます。Key Management Interoperability Protocol (KMIP)ではサード・パーティのキー・サーバーがサポートされます。
サポート対象のプラットフォームで32TBを超えるサイズの大きなSAP HANAデータベースをサポートするメモリ断片化により、SAP HANAシステム再起動の頻度を減少します。
追加のネットワーク・ゾーンを設定して外部の攻撃からインメモリ・システムを完全に防御するビルトインのファイアウォールによりSAP HANAシステムを保護します。このファイアウォールは、自動的に、またはウィザードに従って迅速に設定できます。
プリスクリプト/ポストスクリプトのコマンドにより、SAP HANAシステムのフェールオーバー/障害復旧機能をユーザー定義シナリオと内部ツールに合わせて調整できます。
SAP認定済みのIntel Optane不揮発性デュアル・インライン・メモリ・モジュール(NVDIMMs)およびIBM PowerVMベースのバーチャルPMEMテクノロジーをサポートするパーシステント・メモリにより、システム再起動後のインメモリのデータ・ロード時間を短縮します。
VMサブスクリプション数に制限のないSUSE Linux Enterprise Live Patchingのエンタイトルメントにより、重要な安定性の問題とLinuxカーネルのセキュリティ・パッチに関するダウンタイムをなくすことができます。最大1年間、影響を受けるサーバーを再起動することなくセキュリティパッチの脆弱性および安定性のパッチを数に制限なく適用できます。
大規模なスケールアップ・システムのために最大4PBの仮想アドレス空間がインフラストラクチャでサポートされるため、将来的なSAP HANAのアプリケーションの増加に対応できます。
フル・システム・スナップショットおよびロールバック機能により、予期しないエラーからワン・クリックで回復できるため、リスクを低減して、SAPシステムの耐障害性を向上させることができます。
SAPのトランザクションおよび分析のデータをメモリに保持してLinuxカーネル・メモリ管理から保護するワークロード・メモリ保護機能により、SAPデータをリアルタイムで利用できるようにシステムを設定できます。
自動化機能によりインフラストラクチャ管理の複雑さを解消することにより、システム管理者はルーチンの保守作業から解放されるため、新しいサービスを提供するイノベーションを促進できます。
オンプレミス・サーバー、クラウド・インスタンス、SAP専用の稼働用データ・コレクションに関するシステムの問題をプロアクティブに特定してSUSE Multi-Linux Managerなどの管理ツールでグラフィカルに表示できるようにエクスポートすることが可能です。
クラスターに関する判断の可視化と検証および移行の再現を可能にする新しいツールにより、SAP HANAシステム・レプリケーションのトラブルシューティングの効率を改善できます。
ソフトウェア更新時とクラスターとの再接続時にエラーを低減するためのクラスター管理を自動化するウィザードにより、クラスター化されたSAP HANAの更新の複雑さを軽減します。
Microsoft Remote Desktop Protocol環境のサポート、強化されたActive Directory統合、Windowsユーザー・ガイドにより、WindowsベースのSAP環境からLinux環境のSAP S/4HANAへスムーズに移行できます。
アプリケーションのインストールと優れたサポートを提供する統合ソリューションにより、SAP環境の導入とS/4HANAへの移行にかかる時間と労力を削減
最適なパフォーマンスとSAP高可用性スタックに必要なSAP Notesベースの前提条件を満たすSUSEのインストール・ウィザードと環境設定パッケージにより、オンプレミスのSAPアプリケーション設定の時間と労力を削減できます。また、SAP HANA Tailored Datacenter Integration (TDI)デプロイメントおよび複数のデータベース・コンテナもサポートされます。
オプションのSUSE Multi-Linux Manager統合(追加のサブスクリプションが必要)により、シングル・ノードおよびクラスター化構成において、Terraformベースの設定スクリプトとSaltデプロイメントを使用して完全なSAP S/4HANAソフトウェアのスタックをセット・アップできます。オンプレミスでもクラウドでも、(特に大規模な) SAP環境のインストールと設定にかかる時間を削減して一貫性と反復性を実現します。Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azureについては、最適化および設定済みのテンプレートがSUSEから提供されます。すべてのクラウド・サービス・プロバイダーのSUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsの従量制価格インスタンスにSUSE Linux Enterprise Live PatchingとSUSE Multi-Linux Manager Lifecycle Management Moduleのエンタイトルメントが含まれます。
専用のアップデート・チャネルによりLinuxカーネルから独立してSAPアプリケーションの新機能および更新機能が提供されるため、SAP環境にSUSEのイノベーションを迅速に導入できます。
Microsoft Windows Serverに慣れ親しんだSAP Basis管理者がLinuxでのみ稼働するSAP HANAシステムを簡単に管理できる機能により、SAP S/4HANAへの移行をサポートします。この移行サポートには、慣れ親しんだデスクトップ環境を提供するMicrosoftリモート・デスクトップ・プロトコル(RDP)サポート、ユーザーIDやパスワードの再作成が不要になるActive Directory統合、一般的なWindows管理コマンドをLinuxで実行するためのガイドなどが含まれます。
インストール・ウィザード・オプション、特別なパーティショニングの推奨、Microsoft RDPへのアクセスの有効化や、Base、GNOME Basic、SAPサーバー・パターンのインストールなど、カスタマイズしたシナリオを作成できるシステム・ロールにより、SAP環境の設定を簡素化し、標準化します。
Open Build Service (OBS)およびSUSEのPackage Hubで提供される追加ソフトウェアを使用して構築されたオープン・ソース・コミュニティベースのSAPアプリケーション向けのSUSE検証済みパッケージにより、オープンソースのイノベーションを活用してイノベーションに貢献できます。
アップデートとテクニカル・サポートを含む年中無休のPriority Supportにより、SAPシステムの問題を迅速に解決できます。サービス・パックには1年半のフル・サポートと以後3年間サービスパックが提供される限定サポートが付帯するため、長期サービス・パック・サポート (LTSS)は必要ありません。SUSEまたはSUSEパートナーからサブスクリプションを直接購入されたお客様は、電話、Webフロントエンド、CSN、またはSAP Solution Managerなどの通常のSAPエスカレーション・チャネルを通じて、サポートをリクエストしていただけます。サポートリクエストは直ちにSAPサポート・リクエスト・システムに送信され、OSに関連するサポート・リクエストの場合はSAPがSUSEに連絡します。SUSE Customer Centerアカウントをお持ちのお客様は、OS固有のご質問についてSUSEのレベル3サポートに直接お問い合わせいただくことも可能です。オンデマンド(従量制価格)クラウド・インスタンスに含まれるサブスクリプションの場合は、クラウド・サービス・プロバイダーに問題解決のサポートを依頼していただくことになります。
SUSE Connectパートナー
SUSE Connectでは、SAPソリューションをサポートするSUSEパートナー・エコシステムのさまざまなソフトウェアとサービスに容易に安心してアクセスできます。テストおよび認定済みの製品、Webサービス、特別サービスの一覧から、ビジネス・ニーズに応じてソリューションを選択できます。SUSE ConnectはSUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsサブスクリプションに含まれており、評価版ソフトウェアはYaSTでインストールできます。
ソフトウェア・ライセンスや保守サブスクリプションの料金は、ソフトウェア・パートナーに直接支払われます。Webサービスやコンサルティングなどの特別なサービスについては、カスタマーはSUSE ConnectからソリューションやサービスのWebサイトで詳しい情報を入手できます。下のロゴをクリックして、SUSE Connectパートナーの提供するソリューションの詳細をご確認ください。