SAP SE 社

ハイライト

  • 99.999% のシステム可用性を達成
  • 維持管理総経費を削減、ライセンス契約を最適化
  • クラウド運用を合理化、3 桁成長を実現

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SAP SE社は、SUSEとの強力な戦略的パートナーシップの元、評価の高いエンタープライズソフトウェアプラットフォームを、新規顧客にも既存顧客にも利用しやすいようにクラウドに拡

張しています。グローバルなソフトウェア企業であるSAP SE社は、SUSE® Linux Enterprise Server for SAP Applications による安定性、安全性、柔軟性に優れたプラットフォームで自社

ソリューションを構築、テスト、デプロイ、管理して、クラウドサービスの急成長を維持しています。

概要

SAP SE 社は、エンタープライズアプリケーションとクラウドサービスのトップ企業です。本社はドイツのヴァルドルフにあります。

課題

オンプレミスのエンタープライズソフトウェアの提供で成功を収めた SAP 社は、サ ー ビ ス を 拡 張 し て、SAP ソリューションを提供するクラウドプラットフォームのリリースを構想していました。

包括的な SaaS および PaaS 製品を展開すれば、既存顧客のインフラストラクチャ投資を削減できるだけでなく、導入のハードルを下げて、これまで SAP ソフトウェアを利用できなかった新規顧客も獲得することが可能になります。

常時利用可能なビジネスアプリケーションに対する需要に応えるために、SAP 社はエンタープライズ要件を満たすクラウド製品を構築する必要がありました。SAP SE 社の SAP HANA Enterprise Cloud 担当シニアバイスプレジデントの Martin Heisig 氏は次のように述べています。「お客様に真の SAP 体験を提供するために、人事や調達から生産、ロジスティクスに至るまでお客様のすべての部門でクラウドをフル活用できる製品を構築する必要がありました。このようなソリューションにおいて、サービスの中断や、保守のためのダウンタウンは許容されません」

「SUSE Linux Enterprise Server の優れた安定性のおかげもあって、当社のシステム可用性は 99.999% を達成しています」

SUSEソリューション

SAP 社 は、SAP HANA Enterprise Cloud サービス用に、約 6,600 台のサーバーおよび 12,000 個以上の CPU と16,000 台以 上の 仮 想マシンで、SUSE Linux Enterprise Serverと SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications を運用しています。

Heisig 氏は次のように述べます。「当社は、50 のデータセンターで 10 万台の仮想マシンを運用して社内外のワークロードを処理しています。サーバーの多くは SUSE Linux Enterprise Server で稼働しています。SUSE 社との緊密な連携によって、当社の IT 環境を標準化し、運用プロセスの自動化とシステムの仮想化を増やして運用コストを削減しています」

SAP 社のクラウドビジネスは急速に拡大しており、現在は 3 桁成長を続けています。「この急成長に伴う課題は、リソースをできる限り効率的に活用することです。スケールメリットが働くことで、収益を増加させ、持続可能な SAP クラウドビジネスモデルを構築することができます」と、Heisig 氏は言います。

SAP 社のデータセンター運用とクラウド戦略全般にとって、OpenStack ソリューシ ョ ン は 不 可 欠 で す。 そ し て、 こ のOpenStack ソリューションにとって、SUSE は理想的なプラットフォームです。そのテクノロジーがもたらす信頼性と柔軟性に優れたオープンプラットフォームは、ビジネスのペースに合わせて拡張できます。

SAP 社は、アプリケーションソフトウェアの開発、構築、テストにも SUSE Linux Enterprise Server を 活 用して いま す。SAP Linux Lab の共同チームは、SUSE のサポートを受けることで、信頼性の高い SAP HANAリファレンスアーキテクチャをより迅速に開発できました。SUSE Linux Enterprise High Availability Extension (SAP HANA System Replication とSAP Netweaver High Availability クラスタの認定を取得済み ) により、SAP 社は SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications プラットフォームの一部として SAP HANA の自動システムレプリケーションを提供することが可能になりました。

SUSE は、SAP HANA のセキュリティ強化ガイドの策定などにより、SAP を使用する企業をサポートしています。このセキュリティ強化により、機能やパフォーマンスを損なうことなく、攻撃される箇所を削減できます ( 標準配布パッケージと比べてパッケージを 50% 削減 )。

Heisig 氏は次のように述べています。「当社が実行しているミッションクリティカルなアプリケーションをご利用になる数千社ものお客様は、セキュリティの扱いについて当社に信頼を寄せてくださっています。SUSE 社とのパートナーシップにより、当社はクラウドプラットフォームのシステムセキュリティを絶えず強化しています。そのため、SAP アプリケーションをデータセンターで実行するお客様は、追加コストを支払うことなく、セキュリティを改善できます」

結果

SUSE のテクノロジーを活用することで、SAP 社はクラウドプラットフォームの可用性を大幅に高めることに成功しました。「SUSE Linux Enterprise Server の優れた安定性のおかげもあって、当社のシステム可用性は 99.999% を達成しています」と、Heisig 氏は述べています。

SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications の使用は、SAP 社にさまざまなメリットをもたらしました。たとえば、以前よりも迅速に、短いダウンタイムでサーバーにパッチを適用できるようになりました。これはリソースの有効活用と顧客のアップタイムの最大化に役立っています。

SAP 社は、さらにダウンタイムをゼロに近づけるために、SUSE Linux Enterprise Live Patching の導入を検討しています。SAP 社の顧客の多くは 24 時間 365 日の可用性を必要としています。ダウンタイムを回避しながら、システムに最新のパッチを適用できれば、非常に大きなメリットになります。

Heisig 氏は次のように締めくくります。「SAP 社と SUSE 社の戦略的パートナーシップは、当社にとってとても貴重な資産となっています。この特別なパートナーシップによって、OS 関連の課題解決に時間を取られることなく、当社の中核ビジネスに集中できます。共同開発の成果をお客様にご利用いただくことで、SUSE とのパートナーシップは SAP の実行方法を改善するだけでなく、数千社ものグローバルエンタープライズの運用コストを削減することができました」