208日以降のシステムフリーズの可能性
このドキュメント (7009834J) の最後に記載の 免責条項 に基づき提供されています。
環境
SUSE Linux Enterprise 11 Service Pack 1
状況
現在、アップタイムが208日を超えるとシステムがフリーズ/クラッシュする可能性に関する問題の評価/修正を行っています。 この問題はシステムが以下の条件に一致するときだけ発生します:
- CPU ベンダがインテル
- /proc/cpuinfo に以下の CPU フラグが両方 ある:
constant_tsc
nonstop_tsc - dmesg および/または /var/log/boot.msg に以下の文字列が ない
Marking TSC unstable - カーネルフレーバーは xen ではない
すべての4つの条件が当てはまる場合のみ、システムが影響を受けます。
アップタイムが208日以降にフリーズ/クラッシュが発生する可能性があります。 アップタイムが 208日に達していない場合は、問題は発生しません。
解決方法
非常に重要な本番システムは、システムのアップタイムが 208日に達する前にリブートすることを推奨します。
この問題の修正はカーネルバージョン 2.6.32.54-0.3 でリリースされています。
カーネルは以下のURLからダウンロード可能です:
http://download.novell.com/Download?buildid=pXjJAHc77X4~
changelogの修正は下記になります (rpm -q kernel-default --changelog):
x86: Avoid unnecessary overflow in sched_clock (bnc#725709). - sched_clockでの不要なオーバーフローの回避
追加情報
この問題は、Time Stamp Counter ( 略称、TSC ) チックをナノ秒に変換するときのオーバーランによって引き起こされていると考えられます。 その結果、sched_clock() を使用しているすべての関数に任意の値が渡されます。 オーバーランは208日以降に発生します。 任意の sched_clock 値を使用する関数によってフリーズ/クラッシュします。
免責条項
このサポート ナレッジベースは、NetIQ/Novell/SUSE顧客、および弊社製品およびそのソリューションに関心のあるパーティへ、情報やアイデアの取得およびそれらの知識を得る為の有効なツールを提供します。 本文書の商品性、および特定目的への適合性について、いかなる黙示の保証も否認し、排除します。
- ドキュメント ID:7009834J
- 作成年月日:01-DEC-11
- 修正年月日:16-FEB-12
-
- SUSESUSE Linux Enterprise Desktop
SUSE Linux Enterprise Server
- SUSESUSE Linux Enterprise Desktop
このドキュメントはあなたの問題を解決しましたか? フィードバックを送る