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SLES11 SP1以降でのrp_filterの設定に関する注意事項

このドキュメント (00100033) の最後に記載の 免責条項 に基づき提供されています。

環境

SUSE Linux Enterprise 11
SUSE Linux Enterprise 12

概要

SLES11 SP1適用後、rp_filterのデフォルトの設定(net.ipv4.conf.all.rp_filter = 1)の場合、次のような接続性やルーティングに関する問題が発生することがあります。

  • 片方向のルーティングは動作するが、もう片方向のルーティングは動作しない。
  • あるサブネットでは、サービスの通信は可能だが、他のサブネットでは通信できない。

解決策

SLES11 SP1以前(SLES10含む)のバージョンでは、rp_filterの設定に関して、適切に動作しない不具合があり、その不具合は、SLES11 SP1で修正されました。
しかしながら、この修正により、SLES11 SP1以降では、rp_filterのデフォルトの設定(net.ipv4.conf.all.rp_filter = 1)のようなグローバル設定だと、上記のような意図しない動作になる場合があります。
このような場合は、net.ipv4.conf.all.rp_filter を無効(0)に設定して、各インタフェース(例 eth0)に対してrp_filterを設定してみてください。

例)
# vi /etc/sysctl.conf
:
net.ipv4.conf.all.rp_filter = 0
net.ipv4.conf.etho.rp_filter = 2

# sysctl -p

参考:
Applying SLES 11 SP 1 Causing Communication Issues
https://www.suse.com/support/kb/doc.php?id=7007649

免責条項

このサポート ナレッジベースは、NetIQ/Novell/SUSE顧客、および弊社製品およびそのソリューションに関心のあるパーティへ、情報やアイデアの取得およびそれらの知識を得る為の有効なツールを提供します。 本文書の商品性、および特定目的への適合性について、いかなる黙示の保証も否認し、排除します。

  • ドキュメント ID:00100033
  • 作成年月日:04-MAR-16
  • 修正年月日:04-MAR-16
    • SUSESUSE Linux Enterprise 11
      SUSE Linux Enterprise 12

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